こどもの食事とのつきあいかた その3
こどもの健全な食事は、便秘の予防だけでなく、成長や将来の望ましい食生活のもとになります。しかし、よい食事をさせようと思っても、こどもが成長するにつれて自我がめざめ、「イヤイヤ」期になるとなかなか思うようには食べてくれず、好ききらいも生まれます。こどもたちの食事は「バトル」というお母さんもいます。こどもの毎日の食事をストレスなく、楽しくするための10か条を紹介します。元ネタは、米国小児科学会監修の本「Food Fights」です。
肩の力を抜いて
「あせらないで」といいたいけど、子育てを経験した人なら、冷静であれといわれても、あせってしまうのはわかるといいます。こどもの食事のことになると、みんなプレッシャーを感じるのは致し方ないことです。現実には、あせっているときもあせっていないふりをするしかありません。子育て全般の実際的な戦略ですが、こどもにとって一番いいとわかっていることをやろうと思っても思い通りかないときは、あせっていないふりをするのがベストです。食べさせたくないものをこどもが欲しがる時や、食べてほしいものに全然関心がないときは特にそうです。「ふ~ん」という態度です。
気づかないように見えますが、お母さんが、「おかゆを食べさせたい」とか「コップで飲みものをのんでほしい」とやっきになって一生懸命になっていると、赤ちゃんでもその緊張を感じます。よちよち歩きの子ではもっとです。「野菜ひとつを食べることが、親にとって重要か」とか、「だだをこねると、夜に食べたいお菓子を食べさせてもらえるか」と思うと、試してきます。こどもが、繰り返し、あなたの限界をためしてきても、あせらず、きっぱりと、原則を曲げない、これがたいせつです。