こどもの食事とのつきあいかた その5
こどもの健全な食事は、便秘の予防だけでなく、成長や将来の望ましい食生活のもとになります。しかし、よい食事をさせようと思っても、こどもが成長するにつれて自我がめざめ、「イヤイヤ」期になるとなかなか思うようには食べてくれず、好ききらいも生まれます。こどもたちの食事は「バトル」というお母さんもいます。こどもの毎日の食事をストレスなく、楽しくするための10か条を紹介します。元ネタは、米国小児科学会監修の本「Food Fights」です。
あきらめないで・・・
言うは易く、行いがたし。人間、だれしも何度も拒まれてもめげずに続けることはできません。ただ、こどもはどんどん成長します。こどもにとって食事は毎日がおべんきょう。離乳食を口の中にいれるのも、ごくんとのみこむのも、食べものをこぼさないようにスプーンを使うのも、こぼさないようにコップから飲むのも、食事のときにじっと食卓についていることも、みんなできるようになるには時間がかかります。
食事のための技術を身につけるのは、「あいうえお」 を教えるのと同じ。幼稚園に入る前日までに「あいうえお」が読める必要はありませんよね。時間をかけて、くりかえし、くりかえし、はげまし、まちがえてもめげることなく、いろいろやってできるようになるのです。
「いや」といわれてもめげることはありません。こどもが新しい食べものを食べようと決心するには、10数回以上試すことが必要といわれます。10回「いや」といわれるのは当たり前、あきらめずにやってみましょう。目標はどんな食べものでも受け入れられること。たいせつなことは、何回試して食べたかということでも、よろこんで食べるものの数がいくつあるかではなく、どんな食べものでも、一口でも口にいれてみようと思うこと。そうなれば大成功です。